昨年暮れに阪神競馬場で行われたラジオNIKKEI杯2歳Sは、エピファネイアが人気に応えて快勝。無傷の3連勝を飾りました。朝日杯FSで1、2着したロゴタイプとコディーノは強力ですし、年明けデビューの中にも素質馬がいると思いますが、戦前のエントリーでも述べた通り、来春の牡馬クラシックはこの馬を中心に回っていくと考えています。
前走のレース振りを軽く振り返ると、ややよれ気味のスタートもすぐに取り付いて道中は外の3番手。1000m通過66秒ちょうどという超スローペースで行きたがる面を見せましたが、懸命になだめて乗り切りました。
陣営はわざと前に馬を置かない外を追走して、折り合いの課題に取り組んでいたようです。この流れをあれだけ我慢できれば、とりあえずは問題ないと思います。過去2走より強化された相手にもきっちりと追い比べを制し、最後は抑える余裕も見せました。
長くいい脚を使える点に加え、ゴーサインを出されるとすぐに反応できる瞬発力がこの馬の良さです。年内の3戦はすべて内回りの2000mで、流れが速くなった時に同じ脚が使えるかとか、道中置かれた時にどのような競馬ができるかなどの課題は次走以降に持ち越しとなりました。
血統的な背景から人気が先行するタイプであることは否めず、馬券的な妙味はなかなか得られないとは思いますが、順調にいけば、いずれ大きなところを穫る馬だと思います。
PR