中山3日目のメーンはG3フェアリーS。桜花賞戦線を占う上で重要な一戦であることもそうですが、中山芝1600mというトリッキーなコースで未完成な3歳牝馬が争うわけですから、馬券的な面白さも期待できます。
1番人気はコース実績のあるサンブルエミューズでしょうか。最後方から捲って圧勝した芙蓉Sの内容から中山コース自体の適性は高そうです。しかし一見流れに乗っていたように見えた前走の阪神JFで直線伸びあぐねたように、瞬発力というよりスピードの持続力で勝負するタイプ。一度ブレーキを踏むと再加速に手間取る懸念があるので、小回り・多頭数のここで控える競馬を選択するようだと死角あり、と見ます。
当初は2戦2勝で駒を進めてきたスズノネイロを本命にする予定でした。デビューからの2戦で見せた桁違いの瞬発力があれば小回りでも自分のタイミングで動けるし、多少狭くても馬群をさばくことができるはず…と思っていたのですが、蓋を開ければこの外枠。中山のマイルでこの枠はいかにも不利で、泣く泣く評価を下げました。
替わって期待するのはイリュミナンス。母がトニービン×ヌレイエフでジャングルポケットと似た配合、これにマンハッタンカフェですから、2010年の2着馬アプリコットフィズをちょうど逆にしたような形。4角先頭で圧勝した前走内容はパワーを感じさせるもので、中山マイルへの適性は高そうです。
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