こうなったらディープだろうな…。
でも、それはダノンシャークが快勝する図を想定してのことであり、ここは総合力でねじ伏せることが望ましいとどこかで思っていた。
が、関屋記念と大差ないメンバー構成だったのに、ペースが落ち着いたくらいでこれでは、いい位置で回ってきたのに、GⅠ前哨戦の結果としてはちょっとなあ…。無念という感じがしっくりくる。
同じ父を持つ3歳のステファノスが快勝した。前走セントライト記念でのレースぶりから、東京のこのくらいのメンバーが相手なら、GⅢ格はいつでも獲れるだろうと皆が思っていたのだが、2番人気という過剰人気に呑み込まれず、新境地開拓に見事成功。
ディープは人気じゃないと走らないとかは、これだけ産駒が走っていれば関係ないのだろうが、マイル重賞での強さは、もはや祖父サンデーサイレンスの仔の比ではない。
ゴールドティアラが祖母であるということ以上に、この馬の持つマイル適性は秀逸だ。デビューから急坂コースや京都内回りでマイル戦を使われてきたが、白百合Sでみせた先々楽しみだな、という予感が、広いコースへの適性と同時に証明されたような気がする。
これにより、今後末脚を活かして戦う路線の注目馬へ昇格したと言える。
世代交代が始まった印象だ。
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