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趣味の競馬がほとんど。気が向いたらゴルフ、身体を鍛えることなども。
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それぞれが厳しいレースを経験し、その蓄財をちょっと引き出すことで、例えば雨に濡れた馬場コンディションを、或いは、中山1800への適応力を生み出すことはできたはずだ。

が、結果は明暗くっきり。雨の中山は一筋縄ではいかない。

 

イスラボニータより前につけた先輩皐月賞馬・ロゴタイプは、否応なく話題に上った後藤騎手と何度もコンビを組んで苦楽を共にしたローエングリンの仔。

しかし、そんな父よりも自在性があって、しかも馬場が渋った時、4歳GⅠ馬両頭に完全マークされる展開もむしろ歓迎だったのではないだろうか。

自分が動くことで、周りも意識する。ただ、馬場は味方してくれるはず。

 

しっかり後続を突き放した。一頭以外は。

内からマークしたのは、こちらも嫌でも話の引き合いに出されてしまう岩田騎手が駆るヌーヴォレコルトだった。

古馬戦は2度目でも、苦しみを幾度となく味わった経験は、元来叩き合いに向かないロゴタイプ封じには最高のアドヴァンテージとなった。

ハーツクライ産駒の連覇。これも血の因縁か。

 

それに比べ、イスラボニータはどのスキルも不足していた印象。ダービー敗戦のダメージは、ロゴがそうだったように根が深い。

ステファノス辺りとは、勢いの差もあったが、新潟の時とは別馬だった。
  

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光と影の両面でこの京都記念史を振り返ると、これはこれで仕方ないといった結論だが、キズナは差し切れなかったところを休み明けに求めるか、はたまた+22kgにのみ求めるのかは、ちょっと微妙なところだ。

 

底力はあるが、距離適性そのもののより、スピード能力の足らない部分を感じる内容に思う。

近親に日本競馬界のレジェンドが居並ぶ血の定めは、決まって雨の心配は杞憂に終わるが、このような軽めの前哨戦向きではない側面はある。

 

ハープスターは、この馬にしては積極的な中団、馬込み追走策がまったく通用しないことが分かったという収穫がある。

が、それは同時に凱旋門賞での第一の敗因であるから、クリアしておきたかった…、なのだろうが、日本の競馬界は、まだ少し固定概念から抜け出せないでいる気がする。

「馬にはベストの距離、条件がある」

 

それをあえて無視する挑戦は3歳クラシックの理念だが、古馬はそうではない。

日本には番組が少ない。だから、海外へ行く。常にそうありたい。早い出世でできなかったことを今したことに、小言を述べるのは不見識だ。

 

勝ったラブリーデイは、金鯱賞の時にこれくらいやれよ…、いや、ラストインパクトの実力が判然としたという意味で、皆このモヤモヤを消化しようではないか。
  

激流の展開予想を覆すのは、得てしてテンからのスピードを外枠の馬が見せられなかった場合。

京阪杯と同じように2着はサドンストームという展開になったわけで、もう主導権争いで他の先行馬が自己主張しきれなかったのは、まさに今のアンバルブライベンが、いかにレース序盤の段階でレースコントロールにかかる能力に長けているかがよくわかる。

うまいことレースを作られてしまうと、流石に展開不問の重賞級スプリンターでも、差し切ることは困難だ。今日のところは、役者が一枚上だったということだろう。

 

さて、いずれ使うことになるだろう坂のあるGⅠコースに対する適性だが、ここまでのところは直線平坦で、後傾ラップにならない展開を好んでいたが、この点のみ今回はクリアできなかったように思う。

そもそも、テンから飛ばすというより、ある程度押して出していって、一度ペースを落ち着かせてから、直線でもう一度突き放すタイプなので、GⅠ獲りに何度も失敗しているハクサンムーンの同じで、上手に回ったらGⅠだと通用しない馬に思う。

 

スピード能力は鍛えようがないものなので、この手の馬の脚質展開は極めて困難。

陣営は高望みしない姿勢を貫く腹づもりのようだが、初春の重賞で力試しくらいはしてもらいたい。
  

ペースが上がらない時の京都外回りの中距離戦は、決まってインをついた馬が有利。

休み明けで折り合いを気にしないといけない馬に岩田が乗って、それが内枠を引いたなら…。

こういうのは、レース後に気付くあるあるのパターン。

 

まあ、それよりは父アドマイヤドンのイメージが強いから、変に売れているので気にも留めなかったけれど、やっぱり悔しいというのがファンの本音だろう。

何故だか、ずっとトライアルから本番にかけてこのレベルの騎手が乗り続けてくれて、休み明けで手替わり必至の古馬GⅡでも当然の如く岩田康誠が騎乗した。上がり33.8秒の豪脚。降参だ。

 

京都では是非ものの特注馬であるフーラブライドと流石にプラス20kgが堪えたアドマイヤのフライトの方が枠を利して馬券圏内に入る展開。

流石はハンデ戦。みんな実力があったにもかかわらず、3頭とも10倍超の盲点的存在だった。

 

それもこれも人気馬が過剰ではないにせよ、期待に応える競馬ができなかったことが大きい。

サトノノブレスが普通の中団から差す競馬をして、もしやベルーフの再現かと思ったが、やっぱり伸びなかった。

気難しさではサッカーボーイ一族と同等だが、競馬に注文が多すぎるのがこの兄弟の欠点。池江師も、これでは喜び半減である。

  

こちらも理想的な力の競馬で、東西とも納得の結果になった金杯競走。

西の結果に関しては、東の競馬をみんな見ていたかのような、慎重な先行争いから、結局、実績上位のウインフルブルームの押し切りやすい展開に落ち着いた

が、勝ち時計は昨年に引き続き32秒台の決着。

流石に、中山の馬場よりは時計が出るから、驚くような結果ではないものの、ウインフルブルームには感服させられた。

 

適度に突かれたことで、ウインフルブルーム自身の秘めたるもう一段上のギアが開放され、併せ馬になると分の悪いグランデッツァの追撃を振りほどき、前年覇者のイン強襲を凌ぎ切った二枚腰をみせた直線は、前々走のカシオペアS逃げ切りの競馬と似たような内ラチにへばりつかない独特の直線のコース取りでも、皐月賞時の迫力を取り戻した底力溢れる内容に映った。

 

スペシャルウィーク産駒は、どちらかというと距離が伸びたら先行策をとる場合が多いのだが、この馬はサクラバクシンオーと似た配合の母を持つせいか、マイルから2000にかけての力勝負を得意とし、時計が速いと良さが活きるタイプ。

ハンデGⅢくらい勝って当然の期待馬とはいえ、ミッキーアイルに逃げ切りを許した1年前よりも、もっと速い流れを作っていける可能性も感じた。
  

普通は、この手の荒れ馬場だともう少し雨歓迎の人馬が台頭するイメージがあるのだが、どうもそういう次元のハンデ戦らしさは重要なポイントにはならなかったようだ。

 

上位安泰の愛知杯など大多数が期待していなかったが、レースバランスの整った各馬力の出しやすい条件下で行われたGⅠレースの好走馬にとっては、その充実ぶりを示すには、とても手頃な舞台設定だったのかもしれない。

 

正直言って、手応えは微妙に思えたキャトルフィーユは、外に出すことを諦めつつ、しかし、最後まで勝負を諦めないムーアの叱咤に見事応えた。

クイーンSの勝ち馬だから、これくらいまでなら重はこなせるのだろう。

それを交わし去った人気のディアデラマドレは、充実と同時に、簡単には崩れない安定した末脚を体得した印象。

両者がともに好走するイメージは湧かなかったが、府中牝馬Sでもその前のマーメイドSでも見せた勝ち馬の豪快な末脚は、この日も見事炸裂した。

この2頭に迫った重巧者と思われる3頭は、彼女たちに比べれば格下だったということだろう。

 

とはいえ、他にも有力馬はいたから、そちらの不発に関しては残念に思う。

特に、バウンスシャッセは難解。雨馬場は合わず、上がり時計のかかる良専門なのはわかるが、今回も粘り込めず…。

  

次を見据えてという意味でも、淀みないというともっと速い流れを想像するが、カレンブラックヒルを久々の実戦ながらつついていったパッションダンスの功績は大きい。

それはブラックヒルの底力も引き出し、またディープの有力2頭が力を発揮するにはぴったりの流れになった。

 

今年名の通ったGⅡを勝った馬が覇を競う結果ではあったが、流石はナリタブライアンの一族だなという競馬を見せたのが勝ったラストインパクトだった。

色々計算してのことだろうが、秋のGⅠ2戦をともに回避したことにケチをつけて屈辱を味わった筆者にしてみれば、明らかに冬の小倉で大胆な捲りを敢行して重賞を初勝利した頃よりも、芯が強くなって古馬らしさが漲っているように見えた。頼れる男馬へと成長を遂げたのだ。

 

前走はトーセンラー以外が走ったところで、実際のところどうなの?というメンバーだったから、それを理由に軽視したのだが、今回はレコード走であると同時に、相手をねじ伏せた点が評価できる。

この時期が合うのだろうけど、後は上を目指すだけである。

中山に行けるかどうかはともかく、ここでは抜けた存在であることを示せたので、堂々としていたい。

 

東ではデスペラードが連覇達成。ホッコーブレーヴは展開不適で完敗。次は除外濃厚。
  

想定されたスローペースにも拘らず、ある程度経験を持ったマイネルシュバリエやグリュイエールが、先行態勢から粘り込めなかったのは少し苦しい。

差し合いに持ち込ませてしまったのは、明らかに底力不足の影響だ。前者は時計勝負に、後者は自在性に課題が残った。

 

差してきて主役をかっさらったのは、関東の名門所属で期待を集める2頭だった。

サトノクラウンは、当レースが重賞昇格後初の関東の1800の新馬から連勝で制した馬となった。ゲート内であと一回立ち上がったら外枠発走でもおかしくなかった状況から、気持ち出負けした程度で、後方インのポジショニングから、最後は馬込みを捌いて上がってきたのだから、騎手の気迫だけで勝ったわけではないだろう。

 

2着のアヴニールマルシェも、その少し前につけて、似たようなコースから抜け出してきたのだが、迫力負けという構図。しかし、順調な賞金加算で未来は開けた印象。

前者は、欧州型配合の割にノーザンダンサー色は希薄も、重厚さには変わりなく、脚の使い方は難しそう。後者は、反応はいいが末脚の強烈さがまだ足らない感じ。勝ち馬の方が早熟傾向で、今後は燃え尽き症候群との戦いが待っている。

残りの組は、早い内に結果を出さねば。各馬変身が必要だ。
  

セカンドテーブルが小倉の新馬で圧勝した時は、2歳Sでも面白いと思わせるものがあったが、いざレースでは人気にもならず、後方から追い上げるだけだった。

ところが、戸崎騎手が少し戸惑いながら、人気薄の強みを活かして先頭に立ち、アクティブミノルのリズムを崩すと、それほど速くない流れに乗って、すいすいとGⅡを逃げ切ってしまったのである。

 

年によっては、GⅡ格らしい競馬にもなるし、そうならないことも結構多い京王杯2歳Sだが、かつてあった東京で走らせたいという潜在意識がなくなった昨今、明らかに1400Mという距離を使いたい陣営だけがこのレースに挑んでくる。

 

同日のファンタジーSとは結果だけなら似たような展開になったが、西のレースは早熟の牝馬が得意とするスピード競馬であり、こちらは東京の長い直線で総合的な能力が要求される。

クールホタルビは、過剰に人気を落としただけで、ローテに敗因を求めるべき部分があった。

 

とはいえ、京王杯はレース史上2位の好時計決着だし、ファンタジーはGⅠ対応可の水準である1分21秒台中盤でのこの結果。

今回色々リセットがされたことで、ちょい負け組に魅力を感じる。

東ではサフィロス、西ならウインソワレにそれぞれ末脚に対する収穫があったはずだ。
 

こうなったらディープだろうな…。

でも、それはダノンシャークが快勝する図を想定してのことであり、ここは総合力でねじ伏せることが望ましいとどこかで思っていた。

が、関屋記念と大差ないメンバー構成だったのに、ペースが落ち着いたくらいでこれでは、いい位置で回ってきたのに、GⅠ前哨戦の結果としてはちょっとなあ…。無念という感じがしっくりくる。

 

同じ父を持つ3歳のステファノスが快勝した。前走セントライト記念でのレースぶりから、東京のこのくらいのメンバーが相手なら、GⅢ格はいつでも獲れるだろうと皆が思っていたのだが、2番人気という過剰人気に呑み込まれず、新境地開拓に見事成功。

ディープは人気じゃないと走らないとかは、これだけ産駒が走っていれば関係ないのだろうが、マイル重賞での強さは、もはや祖父サンデーサイレンスの仔の比ではない。

 

ゴールドティアラが祖母であるということ以上に、この馬の持つマイル適性は秀逸だ。デビューから急坂コースや京都内回りでマイル戦を使われてきたが、白百合Sでみせた先々楽しみだな、という予感が、広いコースへの適性と同時に証明されたような気がする。

これにより、今後末脚を活かして戦う路線の注目馬へ昇格したと言える。

世代交代が始まった印象だ。
 

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